4Tuneでスペクトルの自由度を体感

遺伝子導入マーカーや合成マーカーの開発は、絶え間無く急速に進化しています。 STELLARIS 8 DIVEなら、このような開発に追随し、既存および新しい蛍光マーカーへの対応をわずか数クリックで行うことができます!

スペクトルの自由度は、ノンデスキャン検出のための画期的な4Tune技術(特許出願中)により実現します。 4Tune検出システムはフルスペクトルに適応し、強く重なり合った波長域をも分離することを可能にします。

STELLARIS 8 DIVEは、マーカーの蛍光に最適化し、従来の2倍以上の蛍光シグナルをとらえ、より深部での観察と、イメージング速度を向上し、生体内イメージングにおける光毒性を低減します。

従来のダイクロイックはすべての蛍光色素を切り分ける上で最適でないことがあります。スペクトル検出機能を活用することで、検出したい波長の各蛍光色素を実際に最適化できるため、この作業がかつてない程容易になりました。

Prof. Dr. Jacco van Rheenen. Netherlands Cancer Institute, Amsterdam(オランダ)

コンフェティマウス小腸。マルチカラートレーサーで蛍光標識および系統追跡。グレーカラーコード。系統追跡された幹細胞は、シアン(CFP)、緑色(GFP)、黄色(YFP)、赤色(RFP)で表示されています。 画像サイズは約700x700x150 μm³です。 STELLARIS 8 DIVEを使用し2光子励起で撮影されています。 サンプル提供:J. van Rheenen, Netherlands Cancer Institute, Amsterdam(オランダ)

4Tune検出器による容易なDIVE

4Tuneノンデスキャン検出システム は、2~4個の検出器の装備が可能で、ハイブリッド検出器(Power HyD NDD)、光電子増倍管(PMT)、あるいはその両方を自由に構成できます。 蛍光は可変ダイクロイックとバンドパスフィルターを組み合わせることで切り分けられます。 全可視スペクトル(380~800 nm)で検出を自由に調整可能!

4Tuneのユーザーインターフェイスを使用することで、簡単なドラッグアンドドロップ操作で複数の遺伝子導入マーカーの取得蛍光波長域の設定を最適化できます。 分かりやすい直感的なデザインにより、最小限のトレーニングで簡単に操作できます。

STELLARIS 8 DIVEは、既存および新開発のあらゆる遺伝子導入マーカーに適応し、新たな開発への可能性を拓きます!

最上部: 4Tuneノンデスキャン検出システム: 1) 可変ダイクロイック(VD) 2) 可変バンドパス(VB) 3) Power HyD NDDまたはPMT。 最下部: 直感的な4Tuneのユーザーインターフェイスにより、380 nmから最高800 nmのすべての波長域で検出ウィンドウを簡単に設定できます。
マウス大脳皮質、Thy1-eYFP。 Best Depth設定を使用することで20%改善された深部での観察。 IRAPO 25x1.0 W motCorr。 サンプル提供: Kevin Keppler、Light Microscope Facility、DZNE Bonn(ドイツ)

新たなレベルの深部観察を可能に

STELLARIS 8 DIVEを使えば、限りなく深部を詳細にとらえるよう調節することができます。 すべての励起ビームは、新しいVario Beam Expander(VBE)を使用してあらゆる対物レンズに合わせて独立して最適な調整を行うことが可能です。

VBEにより、共局在性を最適化し、分解能と深度を研究目的に応じて適切なバランスに調整することができます。

Vario Beam Expanderで深度と分解能を最適化

Leica Vario Beam Expander VBEは、ビーム径と集光位置を調整可能にします。 このことは最大限の深さ、最高の分解能、フルカラー収差補正を提供します。

分解能と深さの最高のバランスに合わせて調整可能なビーム径

STELLARIS 8 DIVEは様々なサンプル条件への適応を可能にします。 Vario Beam Expanderを使用することで、以下を選択できます: 対物レンズの瞳径をすべて満たすことで最大限の分解能を、瞳径をわずかに満たさないことで最大限の深部観察を可能にします。 対物レンズ瞳径を満たしきらないことで、フォーカルボリュームが長くなり、経路長が短くなるため、より効率的な励起につながります。

フルカラー収差補正に合わせて調整可能なビーム発散

ライカのIR APO対物レンズはIR領域の色収差の心配がありません。 STELLARIS 8 DIVEなら、IRにとどまらず複数のIRレーザーラインに適した対物レンズを使用できます。 Vario Beam Expanderにより波長シフトに合わせて修正することで、有効なマルチカラー実験を可能にします。

調整可能なVario Beam Expander(VBE)

マルチカラー深部生体内イメージングに適した再現性の高い結果

波長分離により、一度のスキャンで複数の遺伝子導入マーカーを励起することができます。 また、回折限界ボリュームでの精度の高い光マニピュレーションとイメージングを同時に行うことができます。 STELLARIS 8 DIVEには最大3本の励起レーザーラインを装備することができます。 レーザーは最大1,300 nmまで調整可能で、多光子実験に赤および赤外色素を使用することもできます。 より長い波長で散乱が小さいため、より深部への到達を可能にし、深部の詳細を示す鮮明な画像を撮影することができます。

有意義なマルチカラー実験には、安定した実験条件が必要です。 ビームキャッチャーを備えた優れた機械的安定性が、信頼性の高い性能を可能にします。 ビームキャッチャーは、レーザー調整、温度変動、周囲で起こる振動といった制御できない要因によるドリフトを容易に補正することができます。ビームキャッチャーは、簡単なソフトウェア操作によって、IRレーザーと可視光レーザーラインをオーバーレイすることでアライメントをとります。 エキスパートユーザーは最も正確なアライメントをとるために、さらなる調整を実施できます。生体深部における共局在実験が実現可能になります!

コンフェティマウス小腸。マルチカラートレーサーで蛍光標識および系統追跡。コラーゲンからの宋惠乔シグナル。グレーカラーコード。 系統追跡された幹細胞は、シアン(CFP)、緑色(GFP)、黄色(YFP)、赤色(RFP)で表示されています。 画像サイズは約700x700x150 µm³です。 SP8 DIVE を使用することで2光子励起で撮影。 サンプル提供:J. van Rheenen, Netherlands Cancer Institute, Amsterdam(オランダ)

蛍光寿命で試料からより多くの情報を取得

4Tuneは、STELLARIS FALCON(FAstLifetime CONtrast)およびTauSenseを使用して蛍光寿命イメージング(FLIM)を活用できます。

高い自由度がプラスされたことで、多光子イメージングに新たな次元が加わり、シグナルの多重化と代謝イメージングが可能になります。

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蛍光強度イメージング
FLIMイメージング

野生型ゼブラフィッシュ胚の自家蛍光多光子イメージング。 寿命コントラストは、さまざまな共役因子とビタミンにより提供されます。 この場合、NADH(遊離タンパク質とタンパク質結合)、レチノイド、FADH(遊離タンパク質とタンパク質結合)です。 励起: 740 nm。 蛍光: 501 - 580 nm。 サンプル提供: Francesco Cutrale, University of Southern California, Los Angeles.

行動研究のための空間的自由度

STELLARIS 8 DIVEにDM8 CS顕微鏡スタンドを搭載することで、行動実験のために必要な広い作業スペースを得ることができます。 DM8 CSは実験条件に合わせてカスタマイズ可能な、カスケードテーブルに搭載されています。 広々とした顕微鏡スタンドは、複雑な実験条件に対応する空間的自由度を備えています。

DM8 CS顕微鏡スタンドを搭載したSTELLARIS 8 DIVEは、覚醒動物の脳活動のモニタリングといった実験の実施を可能にします。

カスケードテーブルに搭載されたDM8 CS顕微鏡スタンドを備えたSTELLARIS 8 DIVEは、行動研究のために必要な広い作業スペースを提供します。

カスケードテーブルに搭載されたDM8 CS顕微鏡スタンドを備えたSP8 DIVEは、行動研究のために必要な広い作業スペースを提供します。

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